西郷隆盛が残した名言集「南洲翁遺訓」。全41条を現代語訳で!

こんにちは。

西郷隆盛の名言を集めた「南洲翁遺訓」(なんしゅうおういくん)をご存知ですか?

41条プラス2条からなっており、「西郷南洲翁遺訓」、「西郷南洲遺訓」、「大西郷遺訓」とも呼ばれております。

これは西郷の死後、旧庄内藩の人々が西郷の言葉を編集したものです。

なぜ庄内藩の人々が西郷の言葉を集め、残したのでしょうか?

幕末、倒幕派の中心であった薩摩藩に対し、庄内藩は佐幕派の立場であり、対立していました。

慶応3年(1868)年には庄内藩が江戸薩摩藩邸を焼き討ちし、その後の戊辰戦争でも庄内藩は薩摩藩ら新政府軍と激しく戦っています。

しかし、戊辰戦争に新政府軍が勝利した後、庄内藩への処罰は極めて軽くすみました。

その配慮の影には西郷の動きがあったことを知った庄内藩の人々は深く恩義を感じ、遺訓集をまとめ、後世に伝えたのでした。

あの”経営の神様”と呼ばれている京セラ創業者の稲盛和夫氏も「心の鏡」として、

何度も読み返しています。

その”南洲翁遺訓”を抜粋してご紹介します。

政治について

一、政治家は私心を捨てなければならぬ。

政治は国民全体のために行うべきものなのだから、私利私欲は捨てなければいけない。

ここでいう私利私欲とは、財産を蓄えたり、名誉を求めることを指すだけではない。

出身藩閥の利益を優先してはならないという明治期特有の政治状況も踏まえています。

家族について

五、子孫に財産を残してはならぬ。

苦労した経験があってこそ、人の心は強くなると西郷は言っています。

だから、自分は決して子や孫に財産を残すつもりはないと宣言しました。

もし、この言葉を裏切るようなことがあれば、「西郷は言行不一致だと言って見限って欲しい」とまで強く言い切っています。

外交について

八、容易に外国のまねをしてはならぬ。

進んだ西洋文明を取り入れることは必要だが、西洋を模倣するだけでは、結局西洋に支配されると西郷は警告しています。

十六、恥を知らない国家は滅びる。

道義を守らず、恥も知らないような国は、結局滅びてしまうと西郷は言います。

そのような国では、国民もみな私利私欲に走るようになるので、国を維持することはできなくなるというのです、

これは世界のどの国でも通用する普遍的な真理ですね。

十八、国が辱めを受けたら徹底的に戦うべき。

明治期の日本の状況に危機感を抱いていた西郷は、国が辱めを受けたら戦うことが政府の本来の仕事だと言います。

今の日本とは大違いですね。

道徳について

九、忠孝と仁愛は世界共通の道徳。 

忠孝(主君への忠義と親への孝行)と仁愛(人を思いやる心)はともに儒教で、もっとも重視されている思想です。

目上の者を大切にし他人をいつくしむ心は、日本だけに限らない未来永劫、万国共通の道徳だと西郷は言います。

非常時について

二九、困難にあっても一喜一憂しない命も金もいらない人しか大事は成せない。

何かを成そうと思えば、困難はつきもの。

困難にあっても一喜一憂する必要はないと西郷は言います。

自分が信じる道を楽しみながら進むしかなく、多くの苦難を乗り越えれば動じない心が手に入ります。

四一、想定外のためには日常の備えが大事。

自分ではちゃんと準備していたつもりでも、いざ本番になったときに役に立たなければ意味がないと西郷は言います。

だから、平穏な日常のときこそ、「想定外」な非常時を強く意識して備えておくことが大事なのですね。

政治について

十三、金を安くして国民を豊かにすべし。

重税を国民に課すことは、国を滅ぼす元だと西郷は言います。

税を軽くして国民を豊かにすれば、結果的に国力は上がるというのが西郷の見解です。

税を軽減することで一時的に国の財政が苦しくなっても、政府は我慢すべきだとも言っていますね。

成功について

三五、ごまかして成功しても、いつかバレる。

ずるい手段で人をごまかして成功したとしても、見る人が見れば醜い行いであることはすぐにわかってしまうと西郷は言います。

真心を持って公平な態度で事に当たることこそ、成功への近道です。

全四十一条をワンフレーズで

一、政治家は私心を捨てなければならぬ。

二、政府は一丸にならなければいけない。

三、政治の根本は国民の教育を高めること。

四、為政者は謙虚でなければいけない。

五、子孫に財産を残してはならぬ。

六、能力の低い人にも使い道はある。

七、策を練るより、正直なほうがうまくいく。

八、容易に外国のまねをしてはならぬ。

九、忠孝と仁愛は世界共通の道徳。

十、教育の目的は知識よりも心を育てること。

十一、道徳に基づかない文明は文明ではない。

十二、刑法は犯罪者の更生に力を入れるべき。

十三、金を安くして国民を豊かにすべし。

十四、厳格な会計こそが国家の安定の最重要事。

十五、身の丈にあった軍備を持つべき。

十六、恥を知らない国家は滅びる。

十七、妥協しているだけでは外交に勝てない。

十八、国が辱めを受けたら徹底的に戦うべき。

十九、為政者はつねに自分が不完全と思うべき。

二十、立派な制度も実施者が無能なら無意味。

二一、学問は世のため人のために修めるもの。

二二、自分に克つためには普段の行いが肝心。

二三、学問を修める前に人間修行。

二四、自分を愛する心で人を愛する。

二五、人を相手にせず、天を相手に生きろ。

二六、自己中心的な心が諸悪の根源

二七、失敗しても、それに気がつけば問題ない。

二八、身分の上下と、人の立派さは関係ない。

二九、困難にあっても一喜一憂しない

三十、命も金もいらない人しか大事は成せない。

三一、褒められても批判されても揺らぐな。

三二、虚栄心を持つのは未熟な証拠。

三三、平時の心構えと準備が非常時に役立つ。

三四、戦争以外で策略を使ってはいけない。

三五、ごまかして成功しても、いつかバレる。

三六、立派な人になりたいという気持ちを持て。

三七、真心はきっといつか理解される。

三八偶然の成功は長続きしない。

三九、才能や知識だけでは成功できない。

四十、立派な人の心は、いつも軽々としている。

四一、想定外のためには日常の備えが大事。

追加一、心を静かにすれば、いい考えも浮かぶ。

追加二、道義というものは世界中共通している。

最後に

いかがでしたか?

西郷の人柄がわかる遺訓集でした。

参考にしていただければ幸いです。

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